専門家による債務整理の5つ流れ

債務整理を弁護士や司法書士の法律の専門家に依頼した場合、その流れとしては主に5つのステップがあります。まずステップ1は、専門家に相談することから始まり、その際個々の債務状況や収入、所有物などの資産状況また本人の意思などが確認した上で依頼を受けるか否かの判断がされます。次にステップ2は、正式な委任契約の締結で、これが成立した時点から専門家が債務者本人を代理しますので、債権者に対して受任通知書を発送すると同時に取引履歴の開示も求めます。通知書が相手方に到達した時点で全ての窓口が専門家或いはその事務所となりますので、債権者から債務者に対する請求などの流れがストップします。

そしてステップ3は、各債権者から代理人に取引履歴の開示があった場合はこれをともに、また開示されない場合には債務者からの資料などをもとにして、法が定める金利により引き直し計算が行われます。特に平成18年の貸金業法改正以前では、多くの貸金業者で利息制限法の上限金利を超える高い金利により貸し付けが行われていた為、適法な利率で計算し直した場合には超過利息分による払い過ぎなどにより借入残高を減らすことが可能です。またステップ4は、引き直し計算で正確な借金総額が判明したところで、代理人により委任者の状況を考慮して債務整理の方法である自己破産、個人再生、任意整理の中から最適な方法が選択されます。最後にステップ5として、自己破産と個人再生は裁判所への申立により免除や承認を受け、任意整理は債権者との交渉により和解が成立すれば債務整理が終了する流れとなります。

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